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般若

商品番号

般若

商品番号 50056
¥ 1,760 税込
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商品説明

内容
科学技術者(制御工学専攻)の立場から、仏教を学び実践することの大切さを訴え、仏教の著作も多い森政弘氏。本書は、著者が自ら体得し、体系化した仏教哲学の核心部分のみを「ノート」(覚書、注解)として著すものです。
著者の仏教思想は、光と影、陰と陽、無と有など、“この世のすべては、相反する二つのものがあって一つになっている”という合一の真理を示す「二元性一原論」に集約されます。「二元性一元論」の理論と実践が網羅的に説かれている既刊書籍『仏教新論』の姉妹本として、同書ではポイントを端的に説明しつつ、二元性一原論を支える「智慧」(=般若)の解説に特化した一冊です。
仏教を学ぶうえでの心構えから、科学的見地から仏教を考察する論理的な視点で、仏教が説く智慧の核心に迫ります。
『退歩を学べ』(2011年、6刷)、『仏教新論』(2013年、3刷)と併せて、著者晩年の“仏教哲学三部作”の完結作品。

目次
まえがき
心構え

【第一章】仏教での言葉の立場
【一】仏教では「一つ」が重要
【二】水俣での実例
【三】中学ロボコンでの実例

【第二章】言葉の本質と限界
【一】言葉を使わないで実体を見抜く例三つ
【二】言葉の弱点を知って知性から飛び出す
【三】離言真如と依言真如
【四】第一義諦と世俗諦
【五】般若と識
【六】般若波羅蜜
(一)菩薩
(二)菩提心
(三)仏性
(四)六波羅蜜
(五)『白隠禅師坐禅和讃』と般若
【七】讃般若波羅蜜偈
【八】『金剛経』の論理
【九】理解と理会、表現の矛盾と理会の矛盾

【第三章】「二元性一原論」とは
【一】「二元性一原論」という言葉の起り
【二】論理の構造からの命名
【三】「元」と「原」との違い、仏性
【四】「原」についてまとめ

【第四章】大事な仏教教義いくつか
【一】悪を善に転じる「三性の理」
(一)無記
(二)説教強盗
(三)転じる
(四)除去するのではない
(五)「三性の理」から見たノーベル賞
(六)失敗・成功に関する私見
(七)三性表
(八)無記を活かした例

【二】「遊」に関して
(一)「遊」と主体性
(二)遊びは無目的的行為
【三】物と人間
(一)トイレにドアは不要・掃除機は見えるところへ出しておけ
(二)得られた答えは
(三)電線は隠すな
(四)摩耗してゆくことが完成へ向かうこと―新品は未完成―
(五)修理した方が良くなる物―弱さが人を育てる―
(六)物との会話
(七)物観の向上と技道
【四】「一つ」に捕らわれると、「一つ」でなくなる
【五】おわりに、真しんしようじようえ正成壊

付録(般若まとめ)
あとがき



著者紹介
森 政弘(もり まさひろ)
1927年(昭和2年)、三重県に生まれる。名古屋大学工学部電気学科卒業。工学博士
。 東京大学教授、東京工業大学教授を経て現在、東京工業大学名誉教授、日本ロボット学会名誉会長、中央学術研究所講師を務める。
ロボットコンテスト(ロボコン)の創始者であるとともに、「不気味の谷」現象の発見者であり、約五十年にわたって仏教および禅の勉強を続け、仏教書の著作も多い。
紫綬褒章および勲三等旭日中綬章を受章、NHK放送文化賞、ロボット活用社会貢献賞ほかを受賞する。
おもな著書に『機械部品の幕の内弁当─ロボット博士の創造への扉』(オーム社)、『今を生きていく力「六波羅蜜」』(教育評論社)、
『親子のための仏教入門─我慢が楽しくなる技術』(幻冬舎新書)、『退歩を学べ─ロボット博士の仏教的省察』『仏教新論』(ともに佼成出版社)等があり、 共著に『ロボット工学と仏教─AI時代の科学の限界と可能性』(佼成出版社)がある。

備考
ISBNコード:9784333028993
判型・頁 :四六判 160ページ
発売日  :2023/04/15
著者   :森 政弘