内容
ある日、庭に迷いこんできた小さな白猫。あかりはそのノラネコに「モモ」と名前をつけ、遊ぶのを楽しみにしていました。
ところが母親に追い払われてしまい、それきりモモは現れなくなってしまいます。
がっかりしていたあかりでしたが、半年後、近所の公園で大きく成長したモモと偶然再会します。そして、同級生の松本君も、
かわいがっていたノラネコ親子と会えなくなったことを知り、一緒に探すことに。
もう一度モモに会いたいという一心で公園へ通いはじめるのですが、ある日ネコをオリに入れて連れていく女性を見かけます。
もしかして「ネコさらい？！」……。
野良猫の親子をかわいがっていた松本くん、あかりが密かに心を寄せる藤沢くん、そして謎めいた“猫さらい”の女性――。
野良猫の命を守るために、大人と子どもが手を取り合い、行動を起こしていきます。

◆人と地域猫との様々な関わりを、子どもの目線で描いた物語
◆小学校３年生からの漢字にルビつき
◆カラー・モノクロの挿絵つき

著者紹介
あんずゆき
児童文学作家。第10・12回小川未明文学賞優秀賞、第5・６回盲導犬サーブ記念文学賞大賞受賞。主な作品に「おたすけ屋助太の
ぼうけん」シリーズ、『夏に降る雪』『アゲイン』 (以上、フレーベル館)、『おれさまはようかいやで』『えんぴつはだまってて』
『駄菓子屋をまもれ！ つくも神大作戦』(以上、文溪堂)、『かがみのなかのボクとぼく』(文研出版)、『菌ちゃん野菜をつくろう
よ！』『マオのうれしい日』『きみのなまえ』(以上、佼成出版社)などがある。日本児童文学者協会会員。大阪府在住。

佐藤真紀子　さとうまきこ
画家。挿絵を手がけた主な作品に「バッテリー」シリーズ（教育画劇)、『夢でみた庭』（講談社）、『神様のパッチワーク』
（ポプラ社）、『先生、感想文、書けません！』『ちいさな宇宙の扉のまえで 続・糸子の体重計』(共に童心社)、『しょう
がっこうが、きらいです！』（あかね書房）、『千年先のあなたへ』（BL出版）、『夏に降る雪』（フレーベル館）、『ふたり
だけの運動会』(佼成出版社)、他多数。