商品説明
ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に三度も取り上げられた、小児科医の吉岡秀人さん。
貧しさのため子どもの死亡率がきわめて高いといわれるミャンマーで、25年にわたり無償で
医療を提供し続けています。
お金もない、人手もない、電気や水道も満足にこない、医療機器も足りないーー。
過酷な環境下で決してあきらめず、目の前の患者の命を救う挑戦を続けてきました。
その熱量は多くの人に影響を与え、吉岡さんが創設したNPO法人「ジャパンハート」の活動は、
大きく広がりを見せています。
本書では、吉岡さんの半生を振り返ります。勉強がきらいで学校にもなじめなかった子供時代、
テレビで見て衝撃を受けた貧困国の子どもの姿、一浪中に突然湧きあがった「医者になる」という志、
30歳で初めてミャンマーに渡ってからの壮絶な体験、そして忘れえぬ患者たちとの出会いと別れ。
患者の命だけでなく、心までも救おうとする。そんな吉岡さんの熱い生き方を子どもたちに伝える、
ノンフィクション読み物です。
プロローグ
1 暗闇での手術
2 芽生えた使命
3 偏差値三十から医者になる
4 志をつらぬく
5 戦後の恩返し
6 海外での第一歩
7 手術ができない
8 ジャパンハートの船出
9 「むすめの顔を治して」
10 国境をこえた医療 小児がんのウィンくんの場合
11 日本行きを決意
12 「ぼくもお医者さんになるよ」
13 天国からの七千円
14 国境をこえた医療 「顔から脳が⁉」アウンくんの場合
15 現地でむずかしい手術に挑戦
16 やけどの子どもにできること
17 心の通う医療を目指して
18 オバケとよばれた少年 ラインミョウくんとの出会い
19 もどらない顔
20 看護師さんとのきずな
21 なみだのメール「モウ、マユバーゼネ」
22 心を救う医療
ジャパンハートの活動
備考